2023.09.25

お風呂のヒートショックを防ぐ9つの対策とは?予防におすすめのリフォームも解説!

冬の寒さが厳しい時期、お風呂から出るときに体にヒートショックを引き起こすリスクがあります。

しかし、安心してください。この記事では、お風呂のヒートショック対策について徹底的に解説し、お風呂をより安全に、快適に過ごすための9つの具体的な方法をお届けします。さらに、予防のためのおすすめリフォーム情報もご紹介します。

安全で心地よい入浴時間のための秘訣を、ぜひ手に入れてください。

お風呂でヒートショックが起こる原因

ヒートショックとは、急な温度変動によって体が影響を受ける現象を指すものです。

特に冬のような寒い季節にお風呂に入るとき、私たちの身体は寒さから守るために血管を収縮させて血圧を上げます。そして、温かいお湯に入ると、その収縮していた血管が急激に拡張することで血圧の変動が生じます。

このような急な血圧の変動が、心臓や血管に大きな負担をかけ、ヒートショックを引き起こす可能性があります。

お風呂のヒートショック対策すべき人の特徴

お風呂のヒートショック対策すべき人の特徴について解説していきます。

65歳以上

65歳以上の方は、ヒートショックを引き起こしやすいとされています。

特に、75歳を超えるとそのリスクはさらに増します。狭心症や心筋梗塞、さらに脳出血や脳梗塞の既往がある方は特に警戒が必要です。また、高血圧や糖尿病といった持病がある方も、ヒートショックのリスクが高まると考えられます。

この年齢層の方は、入浴時の温度管理や入浴方法に工夫をすることで、安全なお風呂の時間を過ごすことが大切です。

生活習慣が乱れている

生活習慣が乱れている方は、ヒートショックのリスクが高まることが知られています。

具体的には、心筋梗塞につながるような不健康な生活を送っている方、例えば高脂血症や高尿酸血症の患者さん、過度なストレスや喫煙の習慣がある方は要注意です。

ヒートショックでは心筋梗塞で亡くなる方が多いので、生活習慣には気をつけましょう。

動脈硬化を引き起こす病気を患っている

動脈硬化の原因となる疾患を持つ人は、ヒートショックにも特に注意が必要です。

例えば、糖尿病の長期患者の場合、自律神経が正常に機能しないことがあり、それが血圧の不安定性を引き起こします。実際、お風呂から出た際にヒートショックで体調を崩すケースが報告されています。加えて、高血圧や脂質異常症を患っている人も動脈硬化が進行している可能性があり、血圧の変動が生じやすくなります。

これらの疾患を持つ方は、入浴時の注意が不可欠です。

お風呂の温度が高い

熱いお湯に身体を沈めると、最初に血圧が急上昇します。そして、その後数分で血圧が急激に下降することがあります。

この急激な血圧の変動は、血管への過度なストレスとなります。特に、血圧が大きく下がることで、意識を失ったり、失神するリスクが高まるのです。

それゆえ、熱いお湯での入浴は適度な温度に注意しながら、体調や状況を確認しつつ行うべきです。

お風呂に浸かる時間が長い

お湯に長く浸かると、体の温度が上昇し、発汗が促進されます。この発汗によって、血液が濃くなり、それが脳梗塞や心筋梗塞のリスクを増加させる要因となります。また、長時間の入浴は血圧を下げることが知られているため、心血管系への負担が増大します。

適切な入浴時間は、大体10〜15分程度と言われており、それを基準に自分の体調を考慮しながら湯船に浸かることがおすすめです。

入浴前に飲酒する習慣がある

アルコールを摂取すると、その効果で血圧が一時的に低下します。そして、お風呂に入ることで、血管が拡張し、それによってさらに血圧が下がることがあります。このような状態は、飲酒後に入浴することで血圧が二重に下降するリスクが生じ、それが危険となる可能性が高まります。

入浴と飲酒は十分な間隔を空け、適切なタイミングで楽しむことが大切です。

お風呂のヒートショックを予防する対策

入浴前に脱衣所を温める

ヒートショックの原因は、温度の急な変化です。そのため、急激な温度差を避けることが、ヒートショック予防の鍵となります。

脱衣所や浴室で暖房器具を活用することで、家の中の温度差を減少させることができます。浴室に暖房器具が設置されていない場合でも、シャワーを高い位置から浴槽に向けて流す、または、湯を貯める際に浴槽のフタを開放することで、浴室を温める工夫ができます。

これらの対策によって、ヒートショックのリスクを減少させることが可能となります。

お風呂の温度は38~41℃以下

適切なお湯の温度は、健康を維持するうえでの重要な要因です。

42℃以上の温度では、心臓への負担が増大します。そこで、お風呂の温度を38〜41℃の範囲に保つことが推奨されています。この温度帯なら、リラックス効果も得られる上、身体への過度な負担を防ぐことができるでしょう。

お風呂に浸かる前にかけ湯をする

たとえ浴室が暖かくても、冷えた体で直接湯船に入ると、血管に急激な負担がかかります。その対策として、入浴前にかけ湯を行うことがおすすめです。

かけ湯は、身体をじわじわと温める効果があり、ヒートショックの予防に効果的です。具体的な方法としては、心臓から遠い位置、つまりみぞおち以下からお湯をかけることがポイントです。肩まで温めると、入浴時に肩まで浸かってしまい、心臓に余計な負担をかけることがあるので注意が必要です。

高血圧の方は半身浴にする

高血圧の方にとって、入浴は特に注意が必要です。全身を熱いお湯につけるのではなく、半身浴をおすすめします。

半身浴とは、水面がおへそのあたりまでになるように浸かる入浴方法です。これにより、心臓にかかる負担を軽減し、体温の上昇も緩やかにすることができます。全身浴よりも体への影響が減少するため、高血圧のリスクを抑える助けとなります。

お風呂から出るときは急に立ち上がらない

入浴中、体はリラックスモードに入り、血圧が低下することが一般的です。この状態で急激に立ち上がると、一時的に血圧が上昇し、めまいや失神を引き起こすリスクが高まります。特に長湯した後は要注意です。

立ち上がる際は、ゆっくりと動き、一旦浴槽の端に手をついてバランスを取るなど、慎重に行動しましょう。

食後すぐに入浴しない

食事を終えたばかりの体は、消化に専念しています。この時、消化器官に血液が集中し、血圧が少し下がることが知られています。この状態での入浴は、血圧の変動を大きくし、ヒートショックのリスクを高める可能性があるのです。飲酒と同じく、食後すぐの入浴は避けるべきです。

食後にお風呂に入る予定の場合、少なくとも1時間以上の時間を空けるよう心がけましょう。安全で快適な入浴を楽しむための注意点として覚えておくとよいでしょう。

入浴前の飲酒を控える

飲酒の後、体の血圧は一時的に低下します。そして、温かいお湯に入ることでさらに血圧が下がるリスクがあります。結果として、身体が危険な状態に陥る可能性が高まるのです。

特に、風呂上がりにめまいや立ちくらみを感じることがある方は、お酒を飲んだ後の入浴は特に注意が必要です。安全のため、飲酒した日はお風呂に入る前に時間を空けるか、適量を守ってください。

入浴前後に水分補給をする

お風呂は心地よい反面、体から水分を奪っていきます。汗をかいていると気づかない間に体内の水分が失われ、血液が濃縮されることがあるのです。この状態では血流が悪くなり、さらに血圧の上昇や血栓のリスクが増加します。

心筋梗塞や脳梗塞の原因にもつながるため、入浴の前後には十分な水分を取ることをおすすめします。

入浴前に家族に声をかけておく

お風呂の中でのヒートショックは、早期発見と迅速な対応ができれば、重大な事態を防ぐことができます。

そのため、お風呂に入る際は家族に一声かけることを心がけましょう。特に、体調が優れないなど心配なときは、5分ごとに様子を見てもらうとよいでしょう。

すぐの対応が求められる状況では、周りのサポートが命を救うこともあるのです。

ヒートショックになった場合の対処法

ヒートショックによる危険な状態を発見した場合、迅速な行動が命を救います。

浴槽内で意識を失っているか、体調が極端に悪いことを確認したら、すぐに救急車を呼ぶことが先決です。同時に、お湯を速やかに浴槽から排出しましょう。その後、状況を確認しながら安全にバスタブからその人を移動させ、気道が確保されているかを確認してください。

応急処置として、意識がない場合や呼吸が不規則な場合には、心肺蘇生などを行います。

できるだけ落ち着いて正確な判断と行動を心がけましょう。

ヒートショック対策におすすめのリフォーム

ヒートショック対策におすすめのリフォームをご紹介します。

断熱リフォームを行う

ヒートショック対策の大きな柱として、断熱リフォームがあげられます。

例えば、壁や天井に特別な断熱材を取り付けることや、断熱綿を天井内部に吹き込むことで、部屋の保温性を格段に上げることが可能です。

さらに、窓やサッシの隙間から冷気が入ってくるのを防ぐため、断熱効果の高い窓やサッシへのリフォームも効果的です。特に、内窓を追加することで、寒さが大幅に緩和され、暖かな室内環境を持続することができます。

浴室乾燥暖房機を設置する

ヒートショックを避けるためには、温度差を極力なくすことが重要です。

浴室や洗面所は、衣服を脱ぐ際に体が冷えやすい場所として知られています。たとえ滞在時間が短くても、体温が急激に下がる可能性があるのです。そのため、浴室乾燥暖房機を設置することで、これらの部屋の温度を一定に保つことができます。

この装置は、湿度調整や乾燥機能も備えており、冬場の寒さを感じにくくするだけでなく、日常の快適性も向上させます。

ヒートショック対策のリフォームで使える補助金

ヒートショック対策のリフォームで使える補助金は、下記の2種類あります。

介護保険

介護保険制度を通じたリフォーム補助は、主要な制度の一つです。

この補助を受けるためには、特定の条件を満たすことが要求されます。まず、申請者は介護保険の被保険者として要介護の認定を受けていることが必要です。また、リフォームを希望する住宅の住所は、被保険者の登録住所と一致していることが求められます。そして、利用者が福祉施設や病院に入院していないことも条件の一つです。

補助金を申請する際には、工事開始前に必ず市区町村の窓口で手続きを進めることが重要です。

自治体の助成制度

自治体独自の補助金や助成制度も存在します。

各自治体により、提供される支援内容や条件は異なるため、具体的な内容を知るには自治体の公式ホームページや窓口での問い合わせが必要です。一部の自治体では、所得制限や、介護保険制度との同時利用が許可されていないなど、特定のルールが設定されている場合もあります。

地域ごとの取り組みや対応を確認し、最適なリフォーム支援を受けるための情報を入手しましょう。

まとめ

今回の記事では、お風呂のヒートショックの予防対策と、おすすめのリフォーム方法について解説してきました。

ヒートショックは、予防が第一です。日々の生活習慣の他に、お風呂のリフォームも行うことで安全性が高まります。

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