2023.09.11

お風呂を介護用にリフォームするには?9つのリフォームと費用相場を解説!

「家族の介護が必要になったけれど、お風呂のリフォームにどのような方法があるのか悩んでいる」という方は、多いのではないでしょうか?

介護のためのお風呂リフォームは、安全性を高めるだけでなく、利用者と介護者双方のストレスを軽減する重要なステップとなります。この記事では、介護用のお風呂リフォームに関する9つのリフォーム方法と、それぞれの費用相場を詳しく解説していきます。

この記事を読めば、より安全で快適なお風呂空間を手に入れるための第一歩を踏み出す手助けとなるでしょう。ぜひ最後までお読みください。

介護用にお風呂をリフォームすべき理由

 

 

 

介護用にお風呂をリフォームすべき理由は2つあります。それぞれ解説していきます。

介護者の負担を軽減するため

介護用にお風呂をリフォームすると、日々の介護作業がグッと楽になり、身体的なストレスや疲れを軽減することが期待できます。

介護の日々は、心にも身体にも大きな負担をもたらすことが多いです。特に、お風呂場は湿度や水滴によって滑りやすくなりがちで、介護をする際のリスクが高まる場所となります。通常のお風呂では、被介護者を支えることや移動させることが難しく、介護者自体が怪我のリスクにもさらされます。

介護用のお風呂リフォームによって、バリアフリー化や滑りにくい素材の導入など、介護者がスムーズに作業できる環境を作れるのです。

被介護者のケガ防止のため

介護用にお風呂をリフォームすると、被介護者は安全に快適なバスタイムを過ごすことが可能になります。

被介護者の方にとって、お風呂場は特に危険が伴う場所となります。濡れた床、狭い空間、高い浴槽の縁など、転倒や滑りやすい要素がたくさん詰まっています。一度ケガをしてしまうと、回復に時間がかかるだけでなく、その後の生活の質も大きく低下してしまう可能性が高まります。

介護用のお風呂リフォームを行うことで、これらのリスクを最小限に抑えることができます。

介護用のお風呂リフォームの内容とは?

介護用のお風呂リフォームの内容について、具体的に解説していきます。

出入口の段差を無くす

お風呂場の出入口の段差は、特に高齢の方や身体に不自由な方にとって、転倒のリスクが高い箇所です。

段差を無くすことで、スムーズかつ安全にお風呂場への出入りが可能となり、被介護者の自立度を高めることができます。また、介護者も安心してサポートできる環境を実現します。

床材を変更する

滑りにくい床材への変更は、介護用のお風呂リフォームをする上で非常に重要です。

滑りやすい床は転倒事故の主な原因となるため、ゴムや特殊な塗装などの滑りにくい材料を選ぶことで、より安全な浴室空間を提供することができます。

手すりを設置する

手すりの設置は、立ち上がりや移動時のサポートとして役立ちます。適切な位置や高さに取り付けることで、利用者が安定して身体を支えられ、転倒のリスクを大きく減少させることが期待できます。

浴槽を取り替える

標準的な浴槽の高さは60cm近くあり、特に高齢者にとってはその高さを乗り越えるのは難しいものです。

無理な動きは転倒のリスクを増加させる可能性があるため、利用者の脚の長さや体格に応じて、高さが40cm前後の浴槽などに変更すると安全です。

扉を取り替える

扉の選び方は非常に重要です。

引き戸は出入り口のスペースを最大限に利用することができるので、車いすを使用する方でも無駄なく出入りが行える点がメリットです。さらに、引き戸の操作は比較的力を必要としないため、高齢者や体力に自信のない方でも扱いやすいです。

 

浴室暖房乾燥機を設置する

浴室の温度管理は、特に高齢者にとって重要なポイントとなります。

冷たい浴室で急にお湯に浸かると、ヒートショックのリスクが高まります。これは血圧の急激な変動を引き起こし、深刻な事態や時には命に関わる事態を招く可能性があります。浴室暖房乾燥機を設置し、お風呂に入る前に浴室を温めることで、体に急な温度変化を与えずに安全にお風呂を楽しむことができます。

 

バスリフトを設置する

バスリフトは、お風呂の中に取り付けることができる、電動で動作する椅子型の装置です。

利用者が座ったままで浴槽内を昇降することができるので、高齢者や身体に制約のある方がお風呂に入る際の転倒のリスクを大幅に減少させることができます。さらに、腰や膝にかかる圧力や負担も軽減されます。

 

介護者にとっても、利用者をお風呂に入れる際の身体的な補助がスムーズになるなどメリットが多いです。

 

シャワーキャリーを設置する

シャワーキャリーは、浴室専用の車いすです。

シャワーキャリーの最大のメリットは、利用者が座ったままで浴室内を移動できる点にあります。お風呂場の狭いスペースや湿った床は転倒リスクが高く、通常の移動が難しい場面も少なくありません。しかし、シャワーキャリーを利用すれば、これらのリスクを大幅に低減することができます。

 

通報装置を設置する

浴室は、高齢者や障がいを持つ方々にとって転倒や事故のリスクが高まる場所です。緊急時に、迅速に外部へ助けを求めることができる「通報装置」の設置は、安心のための重要なリフォームと言えます。

 

通報装置は様々なタイプが市販されており、中でも引きひもを引いて通知するモデルや、ボタンを押して通知するモデルが一般的です。重要なのは、手の動きに制約がある方は引きひもタイプにするなど、利用者が操作しやすいと感じるタイプを選ぶことです。

 

通報装置を設置することで、利用者はもちろん、家族や介護者も安心して入浴時を過ごすことができるでしょう。

介護用にお風呂リフォームする費用相場

介護用のお風呂リフォームの費用相場を知ることは、計画的なリフォームのための重要なステップとなります。

 

まず、出入口の段差を取り除く作業には、大体5万円から7万円の予算が考えられます。また、滑りにくい素材に床を変更する際には、約10万円から20万円の範囲が一般的です。安全に入浴するための手すりの設置に関しては、3万円から5万円を見込んでください。

 

浴槽自体の交換は、素材や機能によって価格が大きく変わるため、10万円から40万円と幅広い相場となります。同様に、扉の取り替えに関しても6万円から20万円の間で変動します。冷え込む冬場には浴室暖房乾燥機の設置が重要で、その費用は約20万円から50万円が目安です。

 

介護の利便性を高めるためのバスリフトの設置は、20万円から30万円程度。そして、緊急時の通知をするための通報装置は、3万円から5万円が相場です。

 

これらの費用はあくまで一般的な相場であり、実際の価格はリフォーム業者や使用する材料、地域によって変動します。計画を立てる際は、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。

介護用お風呂リフォームで使える補助金

介護用お風呂リフォームで使える補助金を5つご紹介します。

介護保険

介護保険を利用することで、住宅改修費の支給を受けることができます。

支給を受けるための条件は、要支援や要介護の認定を受けていること、改修を行う住宅に被介護者が実際に住んでいること、福祉施設や病院に入所していないこと、そして、過去に住宅改修費の上限までの支給を受けていないことです。

対象となるリフォーム内容は、以下の6項目です。

 

  • 手すりの取り付け
  • 段差の解消
  • 床または通路面の材料の変更
  • 扉の取り替え
  • 洋式便器への取り替え
  • 上記のリフォームに伴い必要になる工事

 

補助金の額は、所得に応じて、リフォーム費用の7〜9割、最大18万円までとなります。

こどもエコすまい支援事業

こどもエコすまい支援事業は、エコロジーを考慮した住宅改修を推進するための事業です。

必須となるリフォーム工事は下記の3つで、これらとともにリフォームすることで補助を受けられます。

 

  • 開口部の断熱改修
  • 外壁、屋根・天井または床の断熱改修
  • エコ住宅設備の設置

 

この事業の補助を受ける条件として、2023年11月8日以降の工事開始、補助額が5万円以上、そして住宅の所有者が発注者であることが挙げられます。

高齢者住宅改修費用助成制度

高齢者住宅改修費用助成制度は、要介護の状態にある高齢者が安心して生活できる環境を整えるための制度です。

 

この制度を利用すると、リフォーム工事費の中で最高20万円までの助成を受けることができます。自己負担はわずか1割で、さまざまな工事を受けられます。具体的な支給対象工事としては、手すりの設置や段差の取り扱い、滑りにくい材質への床変更、そして扉の取り替えなどが挙げられます。

しかし、対象となるのはバリアフリーリフォームのみであり、それ以外のリフォームは自己負担が必要なので注意しましょう。

 

長期優良住宅化リフォーム推進事業

この事業は、住宅の性能向上や子育て環境の充実を目指すためのものです。

主な条件として、工事前に現況調査を行うこと、リフォームの履歴や維持計画の作成、劣化対策や耐震、省エネの基準を満たすことなどがあります。

補助金の額は、対象費用の1/3。評価基準型は最大100万円/戸、認定長期優良住宅の場合は200万円/戸となります。

地方自治体の補助金

地方自治体、特に市町村や都道府県には、介護用のお風呂リフォームに関する補助金制度が設けられています。

各自治体ごとに補助金の額や対象となるリフォーム、申請の締め切りなどが異なるため、具体的な詳細は各自治体の公式ホームページや問い合わせ窓口で確認することをおすすめします。

まとめ

今回の記事では、介護用のお風呂リフォームの内容とその費用相場について解説してきました。

介護者にとっても被介護者にとっても、介護用にお風呂をリフォームすることで快適に生活できるようになるでしょう。

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グランディルは、戸建て住宅やマンション、さらには店舗に至るまで、設計やデザイン、そして施工の専門家です。多年にわたる経験と堅実な実績で、お客様の具体的な要望や生活スタイルに応じたリフォームを実現します。

 

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