2019.07.31
数ある中から「1点」を選ぶ、クロスを選ぶ基準
最近の壁紙クロスは多様なデザインや機能を持つ商品が様々なメーカーより展開されております。
種類が豊富に展開されていること自体は「選ぶ楽しさ」を促進することにつながるので”良いこと”でありますが、一方でその種類の豊富よりご希望の1点を見つけることに苦労されてしまうお客様が少なからずいらっしゃいます。
そこで、今回はクロスを選ぶ際の目安を、機能やメーカー、簡単なお値段の比較を通してご紹介していきたいと思います。
お客様はどのような点に留意してクロスを選んで行けば良いのでしょうか?
メーカーや施工点によるクロス、仕上がりの違いはほとんどありません!
まずクロスを販売する「メーカー」ですが、国内のクロスの主流メーカーであれば例えば、シンコール、リリカラ、サンゲツ、ルノン(敬称略)などを挙げることができます。結論から言ってしまえば、メーカーによってクロスの性能が大きく変わることはございません。
その理由は、メーカーが印刷をお願いする発注元まで辿れば、いずれの会社も大きく2つ「大日本印刷」か「凸版印刷」の2社で行われていることが確認できるからです。
このことは、お客様が選ばれる「デザイン」にこそ好みが別れど、メーカーで分けて見ても商品の性能自体には偏りがないことを意味しております。
また、職人の腕によって仕上がりに大きな変化が見て取れないことも、クロス張り替えリフォームの特徴であります。
デザインではなく、機能から選んでみる
それでは、お選びをスムーズにするクロス選びの「指針」は一体どこにあるのでしょうか?
1つには、デザインではなく、「お部屋の用途とマッチしているかどうか」といった問題を軸にクロスを厳選していくことができます。
わかりやすいのは「水回り」です。
たとえば、キッチンや洗面台の近くのクロスには「防水性」のある壁紙を検討して見てはいかがでしょう。
色やトータル的なコーディネートにもご相談していただければ対応をいたしますが、検討して頂くポイントはデザインやメーカーだけではありません。
「機能」からクロスを絞っていくことも有用な視点であるのです。
クロスの大きな種類3つを把握
更にクロスの種類を大きく3つに分けて見ていきましょう。
(1)量産品クロス
一般的な壁紙、比較的シンプルなデザインが多く、主にリビングなどに使われていることの多い壁紙です。
”量産”というだけあって、費用がリーズナブルなことにメリットが挙げられます。
(2)千番台(1000番台)クロス
高級感のあるものから、デザイン性に長けたものなど、オシャレな商品が目立つ種類です。
また量産型よりも”しっかりした素材”を使用していることも特徴の1つ。先に触れた、”湿気に強い”性能を持つクロスなどはコチラに該当します。
(3)特殊クロス
“特殊”とは国内で生産されていない商品、“輸入壁紙”などが”特殊クロス”にあたります。
もちろん国内で量産されているクロスと比較すれば値段は張ってしまいますが、国内では珍しい奇抜な壁紙を選ぶことができます。また、防火性能を持ったクロスなど、クロスの性能も国内には珍しい商品が展開されております。
適材適所のクロスをお選び頂くなら「1000番台クロス」?
次に、各々詳細な”金額の違い”を比較してさらに各々の利点を見ていきましょう。
量産品と1000番台クロスの違い
「1000番台クロスは高級なもの」と言いましたが、決して「全く手が出ない」といった金額ではございません。たとえばお家の脱衣所1室の面積であれば、後者は前者に比較して約6000円ほど値段が上がるだけであるのです。
脱衣所を例とった理由は1000番台クロスが先に指摘した通り。”湿気に強い”性能をもっているためカビる心配も軽減でき、衛生を保ちます。
金額があまり変わらない、そして防水壁紙は浴室や脱衣所などワンポイントで使用されるお客様も少なくない理由より、
この両者でお客様が迷われた場合、弊社は防水性の高い機能を持った1000番台クロスをオススメしております。
一方特殊クロスはどうでしょう?
実はうって変わり、大きく値段が変わってきてしまう壁紙が「特殊クロス」です。
国産のものと比べると、5~6万も高くなってきてしまうことがございます。
ですので、デザインに強い思い入れがない場合は、省いていただいて構わない選択肢でもあるといます。
反対のことを言えば、「デザインでお家を特別な空間にしたい」願望をお持ちのお客様であればチャレンジしてみることをオススメしています!
DIYは慎重に!失敗するとその分無駄な出費になります
近年ではご自分でお家に手を入れる「DIY」という選択肢も増えてきております。
壁紙クロスに関しても「ここだけは残しておいて欲しい。自分でやってみたい!」お声を聞くことも少なくありません
DIYはご自身でお家に手に加えることでお家に更なる愛着がわきますし、海外ではお部屋のペンキ塗り替えは恒常的に行われます。
最近ではクロスは後ろに”糊”がついたものも販売されているため取っ付きやすくなりました。
弊社はお家のことにお客様が関心を持っていただける点のみで見てもDIYは”良いこと”だと考えております。
しかし、同時にシワができてしまったり、うまく張り替えが出来なかったり……仕上がりに納得がいかず、DIYを失敗されてより、再度施工店に頼まれるお客様も少なくありません。
そうなってしまうと、ご自身のDIY費用に加えまた「正規の値段」がかかってきてしまうので、余計な出費を生むことにもつながってしまいます。
もし安くすませようとDIYをご検討しているのであれば判断は慎重に行った方がいいかもしれません。