2021.05.17
経営が成り立つまでをイメージして店舗デザインを提案
神奈川県相模原市でリフォーム・リノベーション工事を請け負っている株式会社グランディルです。
コロナ禍で閉店する店舗がある一方、居抜き店舗を使って新規店を開業する事例も増えているという話も聞きます。
そこで、お店を開業する際のリフォームについて、経営的な観点からお話をさせていただきたいと思います。
ラフの平面図までのプランニングと概算の見積書を無料で提示
まず基本的な考え方として、店舗デザインとは「お客様の要望に合わせてお店をデザインをすること」だと思っている方がほとんどではないでしょうか。しかし弊社の場合、それだけではありません。オーナーとなる方はお店に対してイメージを持っていると思いますが、「実際にそれで経営が成り立つのか」までをデザインしていくのが弊社のスタイルです。
例えば、席数です。家賃が50万円だとした場合、席数はどれくらい必要で、客単価はどこに設定するかというところまで考えて事業計画を立てるはずです。しかし希望のデザインを施した場合に、それが実現できるかは実際には分かりません。しかし弊社では「理想の席数を確保できるのか」「最低限の回転率が実現できるのか」「従業員が働きやすい導線か」などを見極めて、店舗デザインを構築していくのです。
それからインフラ設備も見落としてはいけないポイントです。ガスが使えない店舗で中華料理店をするのは難しいですし、立地が良くても電気の容量が足りないため美容室の開業を断念したケースもありました。
また飲食店の厨房は一段高くなっているのが通常ですが、これは給排水設備が床下にあるからです。この給排水施設がどこに設置できるかで店舗のゾーニングに制約がかかることは意外と知られていません。さらに最近は換気の重要性も高まっており、換気口の位置によって店舗レイアウトを変えなければいけないケースもあるのです。
このように弊社の店舗デザインは、お客様が気づかないようなポイントをプロの目で判断していくことも含んでいます。よく店舗の賃貸契約を済ませてから、店舗設計の依頼をくださるオーナーさんがいらっしゃるのですが、それだと理想の店舗ができないことがあります。
もしお店の開業を計画しているのであれば、契約をする前に施工業者に相談することをおすすめしています。
弊社では、現地に同行して店内を見せてもらい、ラフ平面図作成までのプランニングと概算の見積書を無料で提示させてもらっています。最低でも平面図がなければ、具体的なお話ができないからです。
「無料でいいんですか?」と驚かれることもあるのですが、お客様が希望する店舗に少しでも近づけるようにこのスタイルを貫いています。
忘れられがちなバックヤードにも配慮することで従業員確保にも
店舗デザインはデザイナーの仕事になりますが、私どもも打ち合わせに同席させていただきます。打ち合わせをする際は、「緑が多く」とか「南欧風で」とか大まかでもいいので店内の雰囲気を決めておいてくださるとイメージを共有しやすくなります。居酒屋にするにしても、高級店にしたいのか、大衆向けでいいのか、で店舗デザインの方向性が違ってきますよね。高級店ならひとつひとつのテーブルを広めに取ったり、個室を多く取り入れたりしますが、大衆向けならにぎやで威勢のある雰囲気にする必要があります。お客様には見えませんが、厨房の仕様、あるいは位置なども違ってくるはずです。
店舗の雰囲気に加え、客席数や厨房の使いやすさといったことを細かくイメージしているオーナーさんもいるのですが、忘れられていることが多いのが実はバックヤードです。従業員が休憩したり、着替えをするほか、荷物の置き場所などとなるバックヤードがない飲食店はあまりありません。しかし「バックヤードはどうしましょうか?」と、こちらが質問するまで頭になかったという方が多いようです。従業員を雇わないので不必要な場合もありますが、通常はお話を伺っていくと「着替えるスペースだけでも」といったように希望が出てくるものです。
最近は「働き方改革」という言葉も幅広く使われるようになっていますし、「ブラック企業」「ブラック店舗」「ブラックバイト」といった言葉がSNS上で一人歩きすることもあります。もちろんバックヤードを豪華にする必要はありませんし、バックヤードの居心地を優先することはありません。しかし焼肉屋さんや焼き鳥屋さんなど、ニオイの気になる飲食店はバックヤードの位置に気をつけるなど、必要最低限の配慮は必要な時代だと思っています。
弊社では、従業員確保につながることもあると考え、こうしたバックヤードへの配慮も含めて提案をさせていただいています。
住宅リフォームと店舗リフォームは注意するべきポイントが違う
弊社では、打ち合わせから現地調査、施工などもすべて自社で行っているためエリアを限定させていただいています。そのためせっかくご依頼の相談をいただいても、お受けできないケースもございます。そこでリフォーム施工会社を選ぶ際の注意点をひとつ明示させていただきたいと思います。
それは、住宅と店舗のリフォームでは何もかもが違うということです。注意するべきポイントが違うので、リフォーム会社を選ぶ際は「住宅をしているから、店舗もできるでしょう」という安易な考え方はしてほしくないと思っています。後からトラブルに発展したという話も聞いたことがありますので、気をつけてください。
もちろん弊社では店舗デザインの実績が数多くあり、知識も技術も備えています。気になる空き店舗がある場合は、エリア内であれば現地に同行もさせていただきます。お気軽にご相談ください。