2020.09.14
【施工事例】撮影スタジオ「Studio Rosarium(スタジオロザリウム)」
神奈川県相模原市でリフォーム・リノベーション工事を請け負っている株式会社グランディルです。
今回ご紹介するのは東京八王子にある撮影スタジオ「Studio Rosarium(スタジオロザリウム)」の施工です。ビルの2階、3階をフルにリノベーションしての大がかりな工事となりました。オーナー様の世界観が凝縮されたこだわりの強い空間を希望されていたので、こちらも気合が入りました!
どのような経緯でグランディルに依頼がきたの?
今回の依頼はなんとHPからでした。まったくの新規のお客様です。リフォーム会社をいくつか紹介しているポータルサイトのようなものがあって、その中から弊社を選んでくれたようです。見積もりの提案もさせていただいたので価格的な部分も判断材料だったと思うのですが、弊社の今までの仕事を気に入ってくれて依頼となりました。
施工時期、施工期間は?
昨年の3月からの施工でした。2フロアーをフルに使うので施工面積は大きいです。撮影スタジオということで舞台のセットをつくるようなイメージです。生活するわけではないので機能的な部分はトイレと簡易なキッチン程度になります。とはいえ、ディテールには大変こだわりがあり小物を揃えるだけでも一苦労。工事期間として3カ月ほどを要しました。
お客様にはどのようなこだわりは?
お客様は自分でも音楽活動をされていらっしゃる方で、いわゆるビジュアル系のバンドなので視覚的なこだわりが強かったです。2つあるフロアーには異なる2つのコンセプトがあり、ひとつは「シュヴァルツヴァルトの獣」という荘厳なゴシック調の城内をイメージした空間、そしてもうひとつは「ヴァイスヴァルトの花嫁」という森の中のコテージをイメージしたバラに囲まれた空間です。グランディルの施工として大工工事がメインでしたが、細部の装飾はオーナー様の意向が反映されているので、共に現場でつくりあげていきました。
家具や什器、小物などの買い付けはオーナー様が行っていました。ネットであれこれ探してオーダーしていたので、毎日のように何かしら荷物が届いていましたね。カーテンなどはカーテン屋さんが現場に見に来て、その場で品番を決めていました。工事を進めながら決めていった部分も多々あります。
施工で苦労した点
図面が本当にざっくりとしたものだったので、細かい装飾や小物の配置などはまったく指示なし。なので、その辺は現場で確認しながらの施工だったという意味では苦労だったかもしれません。大工工事としては、壁や柱、それから天井部分のモールディングなどになります。中世のヨーロッパをイメージしているので、あの時代特有の曲面を多用した建築様式になります。職人さんたちは曲面を出すためにベニヤを曲げたり苦労していました。オーナー様、業者様、そして私たち職人が密に関わり合って空間をつくっていったので連帯感はありました。
オープン、そしてその後
スタジオのオープン日が決まっていたので、何としても工期を間に合わせないといけないというプレッシャーはありました。装飾など手をかければきりがないのですが、期日を意識して区切りをつけ、無事に完成させました。
オープン後は大変好評をいただいていて、予約が絶えないスタジオとなっているそうです。細部まで凝った独特の世界観は非日常空間として撮影や会合に利用されているそうです。撮影スタジオというなかなか経験できない現場でしたが、お客様も大満足の施工でした。