2026.03.18

床鳴りが冬だけ起きる原因と対策|季節限定のきしみを解消する方法

「なぜか冬の間だけ床がキシキシ鳴る」「夏は全く音がしないのに、寒くなると床鳴りがひどくなる」——こんな経験はありませんか?床鳴りは季節によって発生しやすい時期が変わることがあり、冬に限って起きる場合はその原因が明確に存在します。

この記事では、冬だけ床鳴りが起きる理由と、自分でできる対策・専門業者に相談すべきケース・フローリングの種類別の床鳴りリスクを詳しく解説します。

冬だけ床鳴りが起きるのはなぜか

木材の乾燥収縮が主な原因

冬に限って床鳴りが発生する最大の原因は「木材の乾燥による収縮」です。木材は湿度が高いと膨張し、乾燥すると収縮する性質(吸放湿性)を持っています。冬は空気が乾燥し、暖房を使用することでさらに室内湿度が低下します。その結果、フローリング材が収縮して隣の板との間に隙間が生まれたり、接合部(実/さね)が動きやすくなったりして、歩くたびに音が発生します。

フローリングのきしみ原因のうち多くは木材の収縮によるものとも言われており、特に冬場の乾燥した時期に集中して床鳴りの相談が増えるのはこのためです。夏に同じ場所を歩いても音がしない場合は、木材が吸湿して膨張し、隙間が解消されているためです。

暖房による乾燥の加速

暖房(エアコン・床暖房・ヒーター)を使用している部屋は、暖房で室内の湿度がさらに下がるため特に注意が必要です。エアコン暖房は外気を温めることで相対湿度を大幅に下げ、無加湿のまま使用すると室内湿度が20〜30%まで低下することがあります。このような低湿度環境では木材の収縮が急速に進み、床鳴りが発生しやすくなります。床暖房を使用している場合も、床面が直接加熱されることでフローリング材の乾燥が促進されます。

無垢材と複合フローリングの違い

無垢材フローリングは複合フローリング(合板基材)と比べて収縮率が大きく、冬の乾燥時に特に床鳴りが出やすい特性があります。無垢材は自然素材ならではの風合いが魅力ですが、季節による収縮・膨張が大きいことはある程度「素材の特性」として理解する必要があります。複合フローリングは表面の化粧単板が薄いため収縮の影響が抑えられますが、それでも乾燥が極端に進む環境では音が発生することがあります。

冬に床鳴りが起きやすい条件

暖房の種類と湿度への影響

暖房の種類によって室内湿度への影響が異なります。エアコン・電気ファンヒーターは燃焼を行わないため加湿効果がなく、室内を乾燥させやすい暖房器具です。一方、ガスファンヒーターや石油ファンヒーターは燃焼時に水蒸気を発生させるため、エアコンと比べると乾燥しにくい特性があります。ただし、換気が必要なため完全に湿度を保てるわけではありません。床暖房は床面を直接加熱するため、フローリングの乾燥が進みやすく、床鳴りが発生しやすい暖房方式の一つです。

日当たりと温度差

日当たりの良い部屋は日中と夜の温度差が大きく、木材の収縮・膨張が激しくなりやすいです。朝晩に冷え込み、昼間は暖かくなる冬の条件では、木材が短時間で温度変化を受けることになります。特に南向きの窓に面した床面は直射日光で温まり、夜間は急冷されるため、この繰り返しによって床材の動きが大きくなります。

新築・築浅の住宅

新築・施工後数年以内の住宅では、木材がまだ乾燥しきっておらず、季節変化の影響を受けやすい点も覚えておきましょう。木材は施工後も乾燥・収縮を続けており、特に最初の冬を越えるときに床鳴りが発生しやすい傾向があります。多くの場合、2〜3年が経過すると木材が安定し、音が少なくなっていきます。

フローリングの種類と冬の床鳴りリスク

素材別の特性比較

フローリングの素材によって、冬の乾燥による影響の度合いが異なります。

フローリングの種類 乾燥の影響 床鳴りリスク

 

無垢材フローリング 大きい(収縮率が高い) 高い
複合フローリング(合板基材) 比較的小さい 中程度
床暖房対応フローリング 変化に対応した設計 低い

無垢材の特性と向き合い方

無垢材フローリングは自然素材ならではの風合いが魅力ですが、季節による収縮・膨張が大きく、特に冬の乾燥時に床鳴りが発生しやすい特性があります。これは素材の性質によるものであり、ある程度は「無垢材の特性」として理解する必要があります。適切な湿度管理と定期的なメンテナンスを行うことで、床鳴りを軽減することは可能です。無垢材を選んだ方は、特に冬場の加湿対策を意識して行うことをおすすめします。

冬の床鳴りへの自分でできる対策

対策①:加湿器で室内湿度を管理する

最も根本的な対策は、室内湿度を40〜60%に保つことです。加湿器を使用してフローリングが過度に乾燥しないようにすることで、木材の収縮を抑え、床鳴りを軽減できます。暖房と加湿器を組み合わせて使用し、湿度計を購入して実際の湿度を確認することをおすすめします。目標の湿度は50〜60%程度を意識すると、木材の過度な収縮を防ぐことができます。

室内干しや観葉植物の配置も補助的な加湿効果があります。超音波式・気化式・スチーム式など加湿器のタイプによって加湿量や電気代が異なるため、部屋の広さと使用状況に合った製品を選ぶことが大切です。

対策②:床鳴り防止補修剤を継ぎ目に注入する

フローリングの継ぎ目(さね部分)に専用の補修剤(潤滑剤)を注入することで、摩擦を軽減して音を抑えることができます。ホームセンターで「床鳴りどめ」などの名称で販売されています。冬前(秋口)に施工しておくと、乾燥シーズンの床鳴り予防に効果的です。施工後は数日様子を見て、音が改善されているかを確認してください。

対策③:カーペット・ラグを敷く

フローリングの上にカーペットやラグを敷くことで、踏み込んだ際の摩擦音が和らぎ、床鳴りが目立ちにくくなります。根本的な解決ではありませんが、応急的な対処として有効です。厚みのあるラグほど防音・吸音効果が高くなります。特に音が気になるリビングや廊下などに敷くことで、日常的なストレスを軽減できます。

対策④:暖房の使い方を工夫する

暖房の設定温度を上げすぎず、室内の乾燥を防ぐことも床鳴り軽減につながります。特にエアコンは乾燥しやすいため、加湿機能付きのモデルを選ぶか、加湿器と組み合わせて使用するのが効果的です。設定温度を1〜2度下げるだけでも湿度低下の速度を抑えられるため、厚着や床暖房との併用で体感温度を補う方法もおすすめです。

季節性の床鳴りと構造的な問題の違い

季節性床鳴りの判断基準

冬だけ床鳴りがして、春〜夏は音がしないのであれば、基本的には「季節性の床鳴り」として捉えることができ、構造的な深刻な問題ではないケースが多いです。加湿器を使って湿度を上げることで音が減る場合は、木材の乾燥収縮が主な原因であることの裏付けとなります。季節性の床鳴りは、対策によって改善できる可能性が高く、必ずしも専門業者への修理が必要なわけではありません。

構造的な問題が疑われるケース

一方、以下のような状況では構造的な問題も疑われます。冬以外の季節にも音が続く、またはひどくなっている場合は注意が必要です。音とともに床が沈む・たわむ感覚がある場合、同じ箇所から年々音が大きくなっている場合も同様です。水回り(浴室・洗面所・キッチン)の近くで音がする場合は、下地の腐朽や接着剤の劣化が進んでいる可能性があり、専門業者による調査が必要です。加湿対策をしても一向に改善しない場合も、さね鳴り以外の原因が考えられます。

新築住宅で冬に床鳴りが起きた場合

引き渡し後の乾燥期間と自然な変化

新築直後(引き渡し後1〜2年以内)に冬の床鳴りが発生するのは珍しいことではありません。木材が施工後の環境に馴染む過程で収縮・乾燥し、音が出やすい状態になります。多くの場合、時間の経過とともに安定し、音が少なくなっていきます。最初の冬を越えた後に改善されているかを確認し、2〜3年経過しても音が続く場合は施工会社への相談を検討してください。

保証期間内の無償対応を確認する

引き渡しから2年以内に発生した床鳴りは、施工会社の保証期間内であれば無償対応を依頼できる可能性があります。まず施工会社に現状を伝え、点検に来てもらいましょう。ほとんどの工務店・ハウスメーカーは保証期間内であれば無償で補修対応してくれます。保証書を確認のうえ、早めに施工会社へ相談することが大切です。

まとめ

冬だけの床鳴りは「乾燥による木材の収縮」が主な原因であり、構造的な問題ではないケースが大半です。加湿器で室内湿度40〜60%を維持することが最も根本的な対策です。補修剤の注入やラグの活用も有効な応急対処となります。無垢材フローリングは乾燥による収縮が大きく、季節性の床鳴りが出やすい特性があるため、ある程度は素材の特性として理解したうえで適切にケアすることが大切です。新築2年以内の床鳴りは施工会社の保証対応を確認し、床の沈みや腐朽が伴う場合・水回り付近の音は専門業者への早期相談をおすすめします。

床鳴りのご相談・リフォームはこちら

「冬になると毎年床が鳴る」「原因をちゃんと調べてほしい」——株式会社GRANDILLは神奈川・東京を対象としたリフォーム専門会社です。床の状態を現地確認し、最適な対処法をご提案します。軽微な補修からフローリング張り替えまで幅広く対応しており、リフォーム瑕疵保険の登録事業者として品質も保証されています。お気軽にご相談ください。

無料相談・お問い合わせはこちら

夏のキャンペーン
BLOG
TOP