2025.05.16

床が沈むときの応急処置方法は?原因別に徹底解説

床を歩いた際に沈む感触があると、不安に感じますよね。床が沈む原因としては、床材の劣化、湿気、シロアリ被害など、さまざまな要因が考えられます。応急処置を施すことで一時的な対処は可能ですが、放置しておくと被害が悪化する恐れがあります。この記事では、床が沈む原因ごとの応急処置方法や、具体的な対処法を詳しく解説します。

床が沈むときは応急処置で対処できる?

床が沈む現象は、単なる経年劣化だけでなく、床下に深刻な問題が潜んでいる可能性もあります。床材の傷みや湿気による腐食、構造材の劣化などが原因であることが多く、そのまま放置すると沈みが進行し、最悪の場合は床が抜けることもあります。

 

応急処置であれば、一時的に沈みを緩和することが可能ですが、あくまで一時的な対策に過ぎません。根本的な解決には、原因を特定し、適切な修理を行う必要があります。早期に専門業者に相談し、被害の進行を防ぐことが重要です。

床が沈むときの応急処置方法

床が沈む原因を素人が正確に判断するのは難しく、自己判断で修理を行うと、かえって状況を悪化させる恐れがあります。そのため、床が沈むときは必ず専門業者に点検を依頼しましょう。ここでは、業者が来るまでの間に沈みが悪化しないようにするための応急処置方法を解説します。

応急処置の手順

①沈んでいる部分を特定する

まず、床を手で押したり踏んだりして、柔らかく沈む箇所を確認します。特に、ぶよぶよとした感触がある部分には注意が必要です。

②広い範囲に板を敷く

沈んでいる部分にベニヤ板やコンパネを敷き、荷重を分散させます。これにより、床の一箇所に力が集中するのを防ぎ、沈みの進行を抑えることができます。

重要|長期間の使用は避ける

板を敷いたまま生活するのはあくまでも応急処置です。長期間このままでいると、床の構造全体に負担がかかり、さらなる劣化を招く恐れがあります。早急に専門業者に相談して、根本的な修理を行いましょう。

 

床が沈む理由は?原因6つを解説

床が沈む原因は、単なる経年劣化だけでなく、さまざまな要因が考えられます。この章では、床が沈む原因として代表的な6つの要因を詳しく解説します。

木材の腐食

床を支える木材が腐食すると、沈み込みが発生する原因となります。特に木材腐朽菌が繁殖すると、木材の主要成分であるセルロースやリグニンが分解され、木材の強度が著しく低下します。

 

木材腐朽菌は湿気の多い環境で繁殖しやすく、床下の換気が不十分な場合には特に注意が必要です。床が沈み始めたら、早めに専門業者に点検を依頼し、必要に応じて補修や防腐処理を行いましょう。

床材の接着剤の劣化

合板フローリングは、接着剤で板を貼り合わせて作られています。しかし、接着剤は15~20年ほどで劣化し、接着力が弱くなります。その結果、板が剥がれ、歩いたときにフワフワと沈む感触になることがあります。

シロアリ

シロアリは建材を食い荒らし、床の耐久性を大幅に低下させます。特に湿気がこもりやすい床下は、シロアリが発生しやすい環境です。

 

被害が進行すると、床の内部が空洞になり、少しの荷重で沈み込むようになります。シロアリ被害は床だけでなく、家全体の強度に影響を与えるため、定期的な点検と早期の駆除が必要です。

床板を支える部材の劣化

床は「大引き」や「根太」といった部材によって支えられています。これらの部材が湿気や水漏れによって腐食すると、床が沈む原因になります。

 

また、床を支える「床束(ゆかづか)」が劣化すると、床全体の安定性が損なわれます。特に古い住宅では木製の床束が多く使用されており、腐食すると束石との間に隙間が生じ、床が沈みやすくなります。

 

最近では、耐久性の高いプラスチック製や金属製の床束が使われることが増えていますが、強い酸性の土壌ではコンクリート束石が劣化することもあるため、注意が必要です。

重いものを置いていたため

一般的な住宅の床は、建築基準法により「1平方メートルあたり180kg」の耐荷重が設定されています。この範囲であれば、通常の生活で床が沈む心配はほとんどありません。

 

しかし、グランドピアノや大型の本棚、金庫などの重い家具を置いた場合、床がたわんで沈むことがあります。

地盤沈下

床が沈む原因の中でも、建物全体に影響を与えるのが地盤沈下です。地震や大雨、近隣の工事などによって地盤が沈下すると、床が傾いたり沈んだりすることがあります。

 

特に、一部分だけが沈下する「不同沈下」が発生すると、家全体の歪みが生じ、ドアや窓の開閉に支障をきたすこともあります。この場合、専門業者による地盤補強や基礎の修繕が必要です。

応急処置や修理をせずに床の沈みを放置したらどうなる?

床が沈んだ状態を放置すると、床材の劣化が進み、最悪の場合、床が抜け落ちてしまう危険性があります。これにより、修繕費用が大幅に増加するだけでなく、建物全体の安全性にも影響を与えます。床の沈みは住宅の構造強度が低下しているサインです。わずかでも異変を感じた場合は、早めに専門業者に相談してください。

 

特に、木材の腐食やシロアリ被害が進行すると、柱や土台にも影響を与え、地震時の倒壊リスクが高まります。小さな沈みでも家全体の強度低下に繋がる場合がありますので、軽視しないようにしましょう。

床が沈むときは専門業者に修理の依頼を

床の沈みは、建材の劣化や湿気、害虫被害などが複雑に絡み合って発生することが多く、その根本的な解決には専門的な知識が必要です。自己流の修理では、十分な補修ができず、かえって状況を悪化させる恐れがあります。必ず専門業者に依頼し、沈みの原因を正確に診断してもらったうえで、適切な補修を行いましょう。

 

修理を依頼してから作業が始まるまでに時間がかかることもあります。その間は応急処置を施しておくのも有効ですが、あくまで一時的な対応にとどめ、根本的な修理を怠らないようにしましょう。

まとめ:床が沈んだときの修理はグランディルにお任せ!

今回は床の沈みの応急処置について解説しました。床が沈んでいるのをそのままにしておくと、家全体の安全に関わる大きな問題になることがあります。もし、床が沈んでいるのを発見した時は早めに専門業者に相談することが大切です。

 

グランディルでは、床のリフォームはもちろん、外壁の塗装工事、水回りリフォーム、介護リフォーム、耐震補強工事などの様々なリフォームに対応しています。経験豊富なスタッフが、あなたの家にぴったりの修理方法を見つけ、安心して暮らせる環境を提供します。

 

お見積もりは無料ですので、少しでも気になることがあれば、お電話やメール、LINEで気軽にご連絡ください!

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