2023.10.24
お風呂を断熱リフォームする3つのメリットとは?工事内容と費用相場も解説
冬の冷え込みで、お風呂に入るのがちょっとためらわれることはありませんか?あなたのお風呂が冷たく感じる理由、それは断熱性能の問題かもしれません。
今回の記事では、お風呂の断熱リフォームの3つの大きなメリットを詳しく紹介します。さらに、具体的な工事内容や費用相場もわかりやすく解説します。
お風呂を断熱リフォームするメリット
お風呂を断熱リフォームするメリットについて解説していきます。
ヒートショックのリスクを軽減できる
お風呂場で急に血圧が変動すること。それが「ヒートショック」です。これは、お風呂場と外部の寒暖の差が大きいために生じ、症状としてはめまいや、最悪の場合、心筋梗塞を引き起こすこともあります。
結露・カビの発生を抑えられる
お風呂場には結露の問題がつきもの。なぜ結露が生じるのかと言うと、お風呂の内外での気温の違いが原因です。この結露が水滴として残り、それがカビの主な原因となるのです。
しかし、ユニットバスを断熱リフォームすることで、結露の生成を抑制する効果があります。結果、カビの発生を効果的に防ぐことができるのです。
光熱費を節約できる
断熱性の向上は、ただ快適に過ごすだけではない大きなメリットを持っています。それは「経済的な節約」です。
断熱性の高いお風呂は外部の冷気の侵入を防ぐ力があります。その結果、お湯が冷めにくくなるので、追い焚きやお湯を足す回数が減少します。これにより、光熱費の節約に寄与し、毎月の出費を減らすことができます。
お風呂の断熱リフォーム方法と費用
お風呂の断熱リフォーム方法と費用について解説していきます。
お風呂全体の断熱リフォーム
浴室の壁とユニットバスの間に断熱材を入れる
ユニットバスの施工は、多くの場合、浴室の壁とその間に僅かな空間が生まれます。そこで断熱材(保温材)を充填することで、お風呂場全体の断熱性を格段に向上させることができます。
通常、この作業はユニットバスの取り替えの際に一緒に行うことが一般的で、コストは大体80万円〜200万円程度と見られています。
このプロセスでは、配管の位置調整や浴室換気扇の設置、場合によっては窓位置の調整など、いくつかの追加作業が必要になる可能性があります。
断熱加工済みのユニットバスに交換する
すでに断熱機能を内蔵しているユニットバスを選んで交換すると、組み立てるだけで高い断熱性を手に入れることが可能です。
この方法ならば、製品を選ぶだけで準備完了。非常に手軽に、そして効果的にお風呂場全体を暖かな空間に変えることができます。
このようなユニットバスを新しく取り付ける際、相場としては60万円〜120万円程度を見ておくと良いでしょう。節約と快適性を両立したいなら、断熱加工済みのユニットバスの交換は賢明な選択と言えますね。
お風呂の部分的な断熱リフォーム
断熱タイルの設置
断熱タイルを用いることで、お風呂の床がぐっと暖かくなります。
これらのタイルは既存のものの上に簡単に張ることが可能で、さらに通常のタイルに比べてクッション性があり、万が一の転倒時も安心です。費用は大体1平方メートル当たり2万円くらいとなり、工事期間は1〜2日で可能な部分的リフォームの一つです。
外壁や内壁への断熱塗装
外壁や内壁に施す断熱塗装は、お風呂の保温性能を飛躍的にアップさせてくれます。
この方法では、おおよそ5万円〜20万円の費用と、季節にもよりますが、乾燥の時間を含めて1. 5日〜3日程度の工事期間を見ておくと良いでしょう。断熱塗装は効果的かつ手軽な断熱リフォームで、特に冬の寒さ対策としても大変有効です。
床下の断熱リフォーム
お風呂の床下断熱は冷え込みを軽減し、寒い季節でも心地よく過ごせる空間を作ります。
コストとしては1平方メートルあたり約7000円、そして工事完了までに約1日を見積もっておくと良いです。
天井の断熱リフォーム
多くの戸建て住宅の浴室は1階にあり、その天井は2階の床下に相当します。この場所は外気の影響を受けづらく、断熱材の必要性は低いことが一般的です。とはいえ、天井が屋根に接近している場合は、屋根の内部に断熱材を設けることで快適な浴室を実現できます。
一方、マンションのような集合住宅の場合、最上階を除いては天井の断熱があまり施されないことが多いですね。
天井断熱のコストは、断熱材の品質によりますが、大体1平方メートルで4000円程度。工事期間は2日から4日を想定すると良いでしょう。
外断熱リフォーム
外断熱は、浴室の外壁だけでなく、家全体の外壁に対して施されるのが一般的です。外壁塗装や防水工事と併せて行うのがベストです。
方法としては、外部から断熱材を取り付けるスタイルと、外壁を部分的に取り払って内部に断熱材を施すスタイルがあります。費用面では1平方メートル当たり1万円〜3万円が必要です。工事期間に関しては2週間から1ヶ月を目安にしてください。
窓のリフォーム
浴室の窓を二重窓や気密性が高い窓に変えることで、断熱性を大幅にアップさせることができます。二重窓は、一つの窓の内側にもう一つの窓を取り付ける仕組みで、防犯性の面でもメリットがあります。
特におすすめなのは、複層窓。樹脂製のサッシと断熱性の高いガラスを組み合わせた窓です。二重窓のリフォームは4万円〜10万円、複層窓は3万円〜15万円が必要となり、工事は1日で完了します。
浴室暖房乾燥機の設置
浴室換気乾燥暖房機は、名前の通り、浴室の換気から乾燥、そして暖房まで一手に担う便利な機械です。
たった5分で暖かな浴室を実現し、さらに洗濯物を乾燥させることもできるんです。この機械の設置には10万円から30万円程度の予算が必要で、工事は半日で終わります。
お風呂の断熱リフォームはDIYでできる?
断熱リフォームをDIYで行うことは難しいでしょう。
例えば壁内に断熱材を設置する場合、ユニットバスを分解しなければならないため、専門的な知識や経験が欠かせません。また、断熱材を適切に設置したとしても、わずかな隙間からも断熱性が低下してしまうこともあります。
基礎部分への断熱材の追加は技術的にDIYが可能かもしれませんが、床下に入り込んで施工を行う必要があり、非常に難易度が高いです。
仮に施工が不十分だと、効果が薄れ、お金と時間が無駄になってしまいます。だからこそ、断熱リフォームは専門知識を持ち、豊富な経験を有するプロの業者に依頼するのが賢明な選択となります。
お風呂の断熱リフォームする際の4つの注意点
お風呂の断熱リフォームする際の4つの注意点をお伝えします。
基礎断熱を途切れさせない
基礎断熱は、住宅の床下空間を室内の一部と見なし、その基礎となるコンクリート部分にも断熱材を装着することです。
お風呂の断熱リフォームでは、基礎断熱の適切な施工が欠かせません。これにより、断熱と気密の層が途切れることなく、家全体の断熱性が確保されます。その結果、冬の寒さや夏の暑さから守られ、快適なバスタイムを過ごせるようになります。
基礎断熱を適切に施すことは、長期的にみてエネルギーコストの削減にもつながるでしょう。
まったく外気温の影響を受けないわけではない
浴室の断熱リフォームは外気温からの影響を大幅に減らすことができますが、それでも完全に外気の影響をシャットアウトするわけではありません。
断熱は浴室の温度を一定に保つために重要ですが、利用頻度が低いと温度が低下する可能性があります。そのため、浴室換気乾燥暖房器の設置など、温度管理を補助する設備を導入することをおすすめします。
マンションの場合、管理規約を確認する
マンションなどの共同住宅で断熱リフォームを計画する場合、所有者の意向だけで工事を進めることは避け、管理規約を事前にチェックし、管理会社への確認を忘れずに行いましょう。
これにより、トラブルを避け、スムーズなリフォームを実現できます。
補助金を活用できるか確認する
断熱リフォームには様々な補助金が用意されていますが、活用できるかは事前の確認が必要です。
例えば、介護保険、地方自治体の補助金、子育て世代向けの「こどもエコすまい支援事業」、長期優良住宅化リフォーム推進事業などがあります。
自治体によって補助金の内容は異なるため、リフォーム前にしっかりと確認し、適用条件を満たしているかをチェックしましょう。また、補助金には申請の締め切りや予算の制限があるため、早めの手続きが重要です。
まとめ
今回の記事では、お風呂を断熱リフォームするメリットと工事内容、またその費用相場について解説してきました。
お風呂全体のリフォームや部分的なリフォームをすることで、ヒートショックの予防や光熱費の節約に繋がります。
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