2023.02.09
在来工法とユニットバスの6つの違いとは?結局、どちらがおすすめなのか解説
お風呂の施工の仕方には在来工法とユニットバスの2種類があります。在来工法は現場で防水加工をしたり壁や床をつくったりする方法で、ユニットバスは床や壁、浴槽や天井などのパーツを工場で作り現場で組み立てる方法です。ユニットバスと言えばビジネスホテル等にあるトイレとお風呂がセットの狭い浴室を想像するかもしれませんが、現在はデザイン性やクオリティも上がっていて在来工法に全く劣らないユニットバスも多くあります。
そこで今回の記事では、在来工法とユニットバスの違いについて詳しくご紹介します。
在来工法とユニットバスの違い
在来工法とユニットバスには上記で触れた施工の仕方以外にも、以下の6つの違いがあります。
・サイズ
・デザイン
・素材
・費用相場
・耐久性
・メンテナンスのしやすさ
これらの違いは在来工法を選ぶか、ユニットバスを選ぶかの重要なポイントです。以下でそれぞれ詳しくご紹介致しますのでご覧ください。
【在来工法とユニットバスの違い①】サイズ
まず、大きな違いとしてサイズを自由に選べるかどうかという点があります。
在来工法の場合、サイズに規定はありません。風呂のスペースを気にする必要はありませんし、風呂がどんな形であっても作ることが可能です。
しかし、ユニットバスでは規格サイズにスペースを合わせる必要があるので、風呂を設置する予定のスペースが四角じゃないと難しいという面があります。ユニットバスの規格自体は、「1.2m-1.6m」、「1.6m-1.6m」、「2.0m-2.0m」など種類が豊富です。設置したいスペースに合わせて最も広く取れる規格を選ぶことになるでしょう。
【在来工法とユニットバスの違い②】デザイン
次は、デザイン性の面での違いです。
在来工法では、自分の好きなイメージで作ることができる、いわゆるオーダーメイド型です。そのため、こだわりを詰めた世界に一つだけのお風呂を作ることができます。大理石やヒノキで浴槽をつくったり、窓の形や大きさを変えたりすることも可能です。浴室のスペースの広さや形に関係なく、デザインに凝ったこだわりのお風呂をつくれますので、お風呂にとてもこだわりたいという方にとても良いでしょう。また、在来工法で使われることの多いタイルは高級感を出すことができます。
しかし在来工法と比べてユニットバスはこだわれない、というわけではありません。最近のユニットバスは幅広いデザインがあり、サウナ機能や浴室自動洗浄機能などがついているものも存在します。ただし、浴室全体をセットとして買うことになるので、細かいパーツは選べたとしても素材や大きさは既に規定があることもあります。もし全てを細かくこだわりたいのであればユニットバスでは満足できないかもしれません。とはいっても、タイル調のものを使って高級感を出したり、様々な機能やデザインの中から選べますから遜色はないでしょう。
【在来工法とユニットバスの違い③】素材
そして、素材の違いについてです。
まず、床や壁がタイルなのかパネルなのかという違いがあります。在来工法ではタイルが使われることが多いです。ただし、タイルは冷たいのでヒートショックの原因になってしまう可能性もあることに注意が必要です。対してユニットバスは基本的に耐久性や防水性に優れたFRPという素材で出来ていることが多いです。在来工法よりも隙間が少ないので断熱性能に優れています。また最近では性能が向上し、冬に裸足で入っても寒くないものも増えました。
また、浴槽では、在来工法の場合ヒノキやヒバ、サワラなどの木材や人工大理石等が使われることが多いです。対してユニットバスでは堅いプラスチックのようなFRP樹脂、人工大理石、ホーロー、ステンレスなどが使われることが多いです。
【在来工法とユニットバスの違い④】費用相場
費用相場についても在来工法とユニットバスで違いがあります。
浴室の広さやデザインへのこだわり方にもよりますが、一般的な戸建ての風呂の場合、相場は在来工法が200万円程度、ユニットバスが80〜100万円程度です。
在来工法よりもユニットバスの方が設置が簡単なので費用も安めになります。ユニットバスは浴槽や壁、床、天井などを工場で制作してから現場で組み立てるので設置が簡単なのです。それに対して在来工法は、職人が様々な技術をもって現場で作るので材料費や人件費がよりかかり高めの傾向になります。
【在来工法とユニットバスの違い⑤】耐久性
耐久性の面にも在来工法とユニットバスで違いがあります。在来工法では適度なメンテナンスが必要ですが、ユニットバスはほぼメンテナンスフリーです。
在来工法では経年劣化により防水下地に亀裂が入り水漏れしてしまったり、目地が取れたり、タイルを使う場合はタイルがひび割れたり、コーキングが剥がれたりすることもあります。ユニットバスは建物のスペースに箱を入れるような形で風呂を設置するので水漏れの心配があまりないのですが、在来工法では上記のような症状で、経年劣化により防水性が劣り水漏れしてしまう可能性があります。ただし、掃除の頻度や使い方にもよります。
【在来工法とユニットバスの違い⑥】メンテナンスのしやすさ
最後にメンテナンスのしやすさの違いです。
掃除という面だとユニットバスの方がやりやすいかもしれません。というのも、ユニットバスは掃除のしやすさに力を入れてデザインされていることも多いためです。また、在来工法で木材などの素材を使う場合はユニットバスよりもお手入れが大変になる可能性があります。ユニットバスはほぼメンテナンスの必要がありませんが、在来工法は劣化を放置すると、床下まで壊して作り直す必要が出るケースもあります。
結局、在来工法とユニットバスはどちらがおすすめ?
在来工法がおすすめな人
高級志向な方や見た目重視の方には在来工法のほうがおすすめです。別荘地などで風呂のスペースが広く取れて、開放感のある風呂にしたい等の場合は特に在来工法が良いでしょう。過去には浴槽を檜風呂にしたいから在来工法にしたいという依頼もありました。デザインにこだわった自分だけの高級感のあるお風呂を作りたい方には、在来工法がおすすめです。
ユニットバスがおすすめな人
基本的にユニットバスをおすすめすることも多いです。機能性が高いものや高級感のあるものもユニットバスのなかにはあるためです。また、設置コストを抑えたかったり、メンテナンスコストを抑えたかったりする方にはユニットバスがとてもおすすめです。
まとめ
今回の記事では在来工法とユニットバスの風呂の違いについて詳しく解説しました。どちらもメリットがたくさんありますから、どのような風呂にしたいのかによって選んでみてください。
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